moryta-201807-九州派-展覧会

 
 
戦後の福岡で産声をあげた、奇跡の前衛美術美術集団(九州派大全より)
桜井孝身、石橋泰幸、磨墨静量、働正、菊畑茂久馬
                        
<解説>
今回の展覧会は石橋泰幸や桜井孝美を中心とする九州派の展覧会です。
50年代末、彼らがタールを使って分厚いマチエールを創造していたものとは異なり、「九州派その後」の展覧会です。50年代、60年代の作品についてはほとんどが現存されていません。破壊と創造を主軸とした創造者たちのひとつの理想だったのかもしれません。
 
しかし石橋自身も述べているように九州派が解散(?)した後、彼らの闘いが終わったわけではありません。その後も彼らはそれぞれに、それぞれのやり方で闘いを続けてきました。ここで紹介するのはそうした作品群です。50年代、まだ20歳前後の若者たちだったであろう、その若き才能が、このようにしぼむことなく、開花した姿をみることができるのはうれしい限りです。
 
今回の展覧が九州派のその後を知る一助になれば幸いである。また、九州派の今後が楽しみでもある。