田川市美術館 | 第25回記念英展
「英展(えいてん)」は、筑豊・田川から九州の美術界の高揚と活性化を図るべく始まった展覧会です。
筑豊の霊峰・英彦山の“英”とARTの“A”にちなんで名づけられ、田川市美術館開館の翌年である1992年から新たな才能を発掘してきました。
公募ではなく、九州・山口各県(沖縄を除く)の美術館学芸員や大学の教授などからの推薦によって出品作家を招待し、原則1人の賞選定委員によって審査を行い、賞を決めるというところも特徴で、田川市美術館にとって最大級のアート発信事業です。
第25回展では、英展が始まって四半世紀という節目を迎えることからテーマを自由とし、賞選定委員には画家で武蔵野美術大学教授の遠藤彰子氏(えんどう・あきこ)を迎えます。
今回も各地から推薦された56人の作家の作品が集まり、大賞には村田晴子 氏(むらた・はるこ 宮崎県宮崎市在住)が選ばれました。
遠藤氏からは「配置された色彩がとても爽やかで、リズミカルな音楽を奏でているかのよう。
人間が言葉を獲得する以前の純粋な感性で見た風景とでも言うべきであろうか。
その美しさが、スッと心に響くような感覚を覚えた。」と高く評価されました。
展覧会期間中はすべての作品を展示し、ベテランから若手まで、56人の作家を通して九州・山口の美術界の「今」をご覧いただきます。