火縄銃の伝来と普及は、日本の歴史のなかで極めて大きな意義をもつものです。
本展では、日本人と火縄銃のかかわりについて、多角的にご紹介します。
全3章構成からなる本展は、第1章「アジアの火砲と火縄銃の伝来」において、火縄銃が広まる以前からアジア諸国で様々な火砲が用いられていた事実を踏まえ、そのなかで我が国の戦国時代において火縄銃が伝来した意味に注目します。
第2章「諸国の鉄砲鍛冶と砲術流派」では、鎖国下の日本各地で多様性に富んだ火縄銃が生産され続け、また様々な砲術の流派が誕生していった過程をたどります。
第3章「火縄銃その後」では、幕末から明治時代にかけての新時代到来に対し、鉄砲鍛冶がどのような対応をしたのかについて、特に九州・平戸の鉄砲鍛冶の動向に注目しながらご紹介します。