knm-201607-東山魁夷 自然と人、そして町

 
 
 

戦後の日本画、なかでも風景画に新境地を開いた東山魁夷(1908~1999年)。

 

彼は徹底した自然観察をもとに、内面的深さを感じさせる静謐(せいひつ)な風景を生涯描き続けました。

 

本展では、画家の代表作である《道》(1950年)や《緑響く》(1982年)にくわえ、ヨーロッパや京都の古都の面影を描いた風景画など、約80件にのぼる名品の数々を通して、「国民画家」と呼ばれた東山魁夷の画業の全貌をたどります。

 
 

本展のハイライトは、東山魁夷の最高傑作で、構想から完成までに10年を要した、奈良・唐招提寺御影堂(とうしょうだいじみえいどう)の障壁画(襖絵 全68面と床の間の絵)です。

 

総延長76mにも及ぶこの大画面には、奈良・唐招提寺の開祖となった唐の高僧・鑑真 がんじん 和上のふるさと中国と、鑑真がさまざまな苦難の末にたどり着いた日本の風景が描かれています。

 

御影堂(1649年建立の寝殿造・重要文化財)の障壁画は、毎年数日間のみ公開されてきましたが、このたびの御影堂修理により今後数年間は唐招提寺でも見られません。

 

本展では、御影堂内部をほぼそのままに再現するため、この東山魁夷の記念碑的大作を間近に見ることができる、まことに貴重な機会です。

 

ぜひご覧ください。

 
 
 

※本展では、大規模な展示替えを行います。
前期 = 7月16日(土)~8月7日(日)・後期 = 8月9日(火)~8月28日(日)

 
 
 
 

○主  催: 九州国立博物館・福岡県、西日本新聞社、TVQ九州放送、日本経済新聞社
○共  催: (公財)九州国立博物館振興財団
○特別協賛: ダイワハウス
○助  成: (公財)福岡文化財団
○特別協力: 唐招提寺、太宰府天満宮
○協  力: 東京国立近代美術館、長野県信濃美術館 東山魁夷館
○後  援: 佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県、九州・沖縄各県教育委員会、福岡市、福岡市教育委員会、北九州市、北九州市教育委員会、太宰府市、太宰府市教育委員会、西日本リビング新聞社、FMFUKUOKA、crossfm、LOVEFM、西日本鉄道、九州旅客鉄道、日本自動車連盟福岡支部、NEXCO西日本九州支社、福岡県タクシー協会、福岡市タクシー協会、福岡商工会議所、太宰府市商工会、太宰府観光協会、一般社団法人日本旅行業協会、西日本文化サークル連合、西日本新聞TNC文化サークル

 
 
 

□ 関連イベント
 

◇ 記録映像上映会&トーク
東山魁夷 山雲濤声~唐招提寺障壁画の記録~
唐招提寺障壁画唐招提寺の制作映像(約28分)を上映し、本展の見どころも紹介します。
日時:平成28年7月30日(土)
〔1〕10時30分~11時30分
〔2〕14時00分~15時00分
場所:九州国立博物館1階 ミュージアムホール
ナビゲーター:臺信祐爾(九州国立博物館特任研究員)
定員:各回280名(当日受付・先着順)
*特別展観覧券もしくは半券の掲示が必要