“戦後”のカストリ雑誌「りべらる」「あまとりあ」は言うに及ばず、「男の新聞」「夜読む新聞」などの一瞬にして消えていった、いかがわしくも美しい雑誌たち。
そして高度経済成長に煽られるかのように出没した怪しく妖しい週刊誌の数々。
「週刊大衆」「サンデー毎日」「週刊朝日」「女性自身」「週刊女性」と枚挙に暇がない。
子どもたちの「冒険王」「少年キング」「少年マガジン」。
さらには60年代を画した「ガロ」!
少し控えめに明治、大正、昭和初期の雑誌もあります。
時代を過敏に映しだしては喪われていった、様々な事象に彩られた雑誌たちが一堂に会します。
伝説の映画資料コレクターY氏、またの名を上映技師吉田。
膨大な映画関係の資料の陰にひっそりと隠された、でもふてぶてしく存在を主張する雑誌群。
そんな中から選りすぐられた名品がずらりと並びます。
もちろん触れます、手にとって読めます。
書籍とちがって自動的に廃棄されていく雑誌群をいとおしみ保存してきた氏の愛と哀しみがあふれます。
涙と笑いなくしては開けない想い出と感傷に彩られた永遠のペーパーメディア!