kmma-201906-堂本印象-展覧会
 
 
北九州市立美術館 本館 | 日本画の革命児 堂本印象 1891-1975
 
 
京都に生まれ、戦前戦後の日本画壇に大きな足跡を残した堂本印象(1891-1975)。
西陣織の図案家を経て、京都市立絵画専門学校(現 京都市立芸術大学)で学んだ印象は、在学中の1919年に第1回帝展に初入選しました。
《木華開耶媛》(1929年)をはじめ、古典や仏教を主題にした話題作を続々と発表し、1921年の第3回帝展にて特選、1925年には帝国美術院賞を受賞するなど、一躍画壇の花形となりました。
 
 戦後は、それまでの写生を基調とした画風から一転し、都会の人間群像を描いた《メトロ》(1953年)などの社会風俗画を発表し、1955年以降は日本画での抽象表現に取り組みます。その画風の変遷は世間を驚かせました。1961年には文化勲章を受章し、日本画壇に不動の地位を確立しました。
 本展では、京都府立堂本印象美術館の珠玉のコレクションから、伝統に学びながらも常に新たな表現に挑み続けた堂本印象の多彩な画業の全貌を紹介します。