kmma-201812-georges rouault-展覧会
 
 
北九州市立美術館 本館 | ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ
 
 
20世紀フランスを代表する画家、ジョルジュ・ルオー(1871-1958)は、敬虔なキリスト教徒であり、生涯にわたって「受難」や「キリスト像」などの宗教主題を数多く描きました。
 
本展は、人間の苦悩、あるいは慈愛や赦しを表現したルオーの画業の軸である聖なる芸術に焦点をあてます。
 
伝統的な画題でありながら、その造形表現は極めて革新的であり、テーマの根底には、同時代の社会や人間に対する画家の深い共感と理解がありました。
 
文化の違いや国境を越え、今なお多くの人々を惹きつけているルオーの聖なる芸術の意味と現代性(モデルニテ)について、あらためて問います。
 
 
本展には、ヴァチカン美術館が初めて日本に出品する《秋 または ナザレット》などの作品群のほか、パリからはルオー晩年の傑作が多数来日します。
 
国内外の《聖顔》や「聖書の風景」を描いた名品をあわせ、油彩画、水彩画、版画、資料を含む約140点を展覧します。
 
ルオー芸術の集大成から、画家が目指した美しい愛のかたちに迫ります。