院展を主催する日本美術院は、1898(明治31)年に岡倉天心が創設した日本画の研究機関です。
西洋美術の移植によって衰退しつつあった日本の伝統美術の復興と革新を標榜し、横山大観、下村観山、菱田春草らは、天心の指導のもと、西洋の技法を取り入れた新しい日本画の創造を目指しました。
やがて主力画家の海外留学や経営難によって、一時は活動休止を余儀なくされますが、天心が没した翌年、天心の遺志を継いだ大観らが中心となって再興第1回院展を開催しました。
1914(大正3)年の日本美術院再興から100年。
院展の作家たちは、日本画の伝統を踏まえたうえで、そこに新たな方法を加えながら、より高次元の美を探求してきました。
本展ではその最新の成果を一堂に展観します。
日本美術院同人作家の新作32点をはじめ、受賞作品、および九州出身・在住作家の入選作品を含む73点から、多彩な日本画の世界をお楽しみください。
主 催 再興第98回院展実行委員会(北九州市立美術館、西日本新聞社、TNCテレビ西日本)、日本美術院
後 援 NHK北九州放送局、九州旅客鉄道株式会社、西日本鉄道株式会社、北九州モノレール、筑豊電気鉄道株式会社、株式会社スターフライヤー、西日本リビング新聞社、TVQ九州放送
協 賛 リバーウォーク北九州
◆ 関連イベント
○ 美術講演会
4月21日(月)11:00~12:00
演題 / 「院展の作品について」
場所 / 北九州芸術劇場 中劇場(リバーウォーク北九州6F)
講師 / 大矢 紀氏(日本美術院同人)