faam-201901-アジア映像-展覧会
キム・グリム(韓国)「1/24秒の意味」1969/1984年、福岡アジア美術館所蔵
 
 
「時代のモンタージュ―アジア映像の展開」
 
 
アジア各国において映像表現が生まれた背景は、機材や技術の普及具合により様々ですが、1960年代から新たな表現手法のひとつとして認識されるようになりました。
 
その後80年代から90年代の経済成長期における映像テクノロジーの発展にともなって、実験的な映像表現に関心を示す作家が増えていきます。
 
さらに2000年以降は大規模でスペクタクルなものまで、映像表現は急速に広がりをみせていきます。
 
 
映像技法における「モンタージュ」とは、複数の映像の断片を組み合わせて連続したイメージを作りだす手法です。
 
本展は、この技法に注目し、アジアにおける映像表現の先駆者として知られる作家の作品から、戦争の歴史をアニメーションの手法で表現した作品、また、現代における自国の社会状況をドキュメンタリーで捉え直した作品など、アジア映像の展開をご紹介します。
 
自らが生きる社会を多角的な視点で捉え、重層的なイメージを描き出すアジア作家の映像作品を、どうぞご観覧ください。