kcam-201911-熊谷守一-展覧会
 
 
久留米市美術館 | 熊谷守一 いのちを見つめて
 
 
岐阜に生まれた熊谷守一(1880-1977)。子どもの頃から絵を描くことが好きだった守一は、東京美術学校(現 東京藝術大学)に入学し、黒田清輝らに指導を受けながら、同級生の青木繁とも親交を結びました。
97歳まで続く長い画業の中で、身近な動植物や風景を描き続けながら守一の画面はゆるやかに変貌を遂げます。70歳を過ぎて、簡潔な色彩とはっきりした輪郭線による「モリカズ様式」と呼ばれるスタイルを確立してからも、その生涯を終えるまで、年を追う毎に形態や構図は洗練されていきました。
本展では、油彩画を中心に、書や日本画、素描も含めた約150点の作品によって、初期から晩年まで守一の画業の全貌をたどるとともに、花や虫などの愛らしい作品に注目して、小さないのちをみつめる画家の眼差しとその造形性に迫ります。