kcam-201904-坂本繁二郎-展覧会
 
 
久留米市美術館 | 没後50年 坂本繁二郎展
 
 
「巨星が落ちた。」坂本繁二郎の死を筑後地方の新聞ではそう大きく伝えました。
 
それから50年経った今年、彼の生まれ故郷である久留米で、展覧会を開催します。
 
坂本繁二郎(1882-1969)は、福岡県久留米市に生まれ、ヨーロッパ留学から帰国後は久留米近郊の八女市を制作の地に選び、その地で生涯を終えました。
 
坂本は、ヨーロッパ留学までは牛を、帰国後は馬を、戦後は身の回りの静物、なかでも能面を、最晩年は月をおもにテーマとして取り上げました。
 
本展では、坂本が生涯描きつづけた静物画にとくに注目し、彼の絵画が成熟していく過程を人生の歩みとともに明らかにしていきます。
 
その充実した人生と静寂な絵画世界が、多くの人を魅了するにちがいありません。
 
同じ年、同じ久留米に生まれた青木繁(1882-1911)は、坂本の親友でもありライバルでもありました。展覧会では二人の関係も紹介します。