本館は、碓井図書館との複合施設として平成8年度にオープンした平和・人権について考える施設です。
館内は近代日本が経験した戦争関連の資料約300点を一堂に展示したスペースと人権シアターとに分かれています。
常設展示している戦時資料には、出兵や動員などに関わる文書資料、兵士の所持品、情報統制を受けた娯楽品、陶器製の代用品などさまざまなものがあり、戦争に突き進む当時の日本の姿を垣間見ることができます。
中でも裏地に犬の毛皮が用いられた兵士の防寒コート、陶器製の手榴弾や地雷、内地の女性が兵士に宛てた慰問文などは、外ではなかなか見ることのできない貴重な資料です。
また、人権シアターでは人権啓発と本市出身で黎明期の九州水平社運動に活躍した田中松月氏の半生とをビデオで紹介しています。
福岡県内では唯一戦時資料を本格的に扱った公的施設として、県内外から人権研修として当館を利用する団体も多く、平和教育・人権研修の場としての利用も可能な施設です。