IAF SHOP*|「非/接触のイメージ」
<展覧会概要>
この度、IAFshop*にて福岡在住の若手作家斉木駿介、名もなき実昌による2人展を開催いたします。
現代において平面について考えた時、スマートフォンに代表されるようなディスプレイについても思考をめぐらさなければなりません。
今回、福岡を拠点に活動を行う両者の作品はその現代的な視覚のモードについての思考を読み取れるものになるでしょう。
風景やアニメのキャラクター等の画像が引き伸ばされ、変形したようなペインティングを制作する斉木は、Photoshopに代表されるような画像の持つ特性を絵画の中に持ち込みます。一見少し昔のデジタルコラージュのようなノスタルジックさを感じさせる絵画は、実物に近づいたときに現れるマチエールによって物質性を露わにし、データから取りこぼされる様々な情報を暗示します。
また、名もなき実昌は、インターネット(特にSNS)におけるコミュニケーションの実践とスマホをテーマとしており、キャラクターやjpegの画像をモチーフとした絵画を制作しています。制作にあたり下絵などは用いず常に検索と描画を同時進行で行う絵画の制作方法は、情報社会の中でスマホを使ってネットサーフィンを行い、その変化に即座に反応してしまう私たちライフスタイルと重なる部分があります。
本展では、彼らのこれまでの作品の他に、合作を行うという行為を展開します。絵画を描くというパーソナルな行為とインターネットを介したコミュニケーションという行為を反復していく中で、お互いの価値観や差異を浮き彫りにしながらも、画面上でお互いの絵画が混ざり合います。
■開場までの対応:会場の様子は各作家のSNS・特設サイトからご覧いただけます。
http://namonakisanemasa.com/exhibition/
“大きなもの”はどうやらそういった営みを助けてくれないようなので、せめて自分たちの文化圏くらいは自分たちで支えるべきだと考えている。