新天町の地で「アートの風」が生まれる場所、アートの風が人と人をつなぐ場所として、ギャラリー風は在ります。
晴れた空に白い雲が浮かんでいます。ちぎれ雲、いわし雲、うろこ雲、・・・いろいろな形の雲が、風に促されて生まれ、流れ、消えて行きます。
そんな空をじっとみていると、雲とは〈風〉が大空のキャンバスに描いたアートだと思えて来ます。
人が絵を描くのもまた、そんな見えない風の仕業であるかもしれません。
体の奥深くから湧きたってくる「生命(いのち)」という〈風〉の流れが、白いキャンバスの上で線や形や色となって絵画を生み出すのではないでしょうか。
アートとは、人と自然との出会いから生まれる出来事です。
アートという言葉の語源は技術。
技術とは人間が生きていくために自然を改良していくこと。
アートというのはいつも、自然に対する力、人間の働きかけ。
単なるわがままな自己表現ではなく、もっと深いものをつかみ取ってくる、発見するという作業なんです。
手段は何でもいいし、できたものも何でもいい。
それを通して他の人間が新しい世界との関わり方を発見できて、よし、頑張っていこうと思えれば、それは新しい、アートの力となるのだと思っています。
そんな「発見」ができる場、「アート」と出会える場として、ギャラリー風はここに在ります。