2007年5月に発足したヤマネアートラボでは、これまでに福岡とゆかりのある作家の個展を中心として展覧会を行ってきました。
これからも若い現代作家を積極的に取り上げて、福岡からのアートの発信ができれば、と考えております。
アーティストの作品発表は、単に展覧会で展示する、ということに止まらず別の形態、例えば本という形で行うことも可能です。
そこで、最初から壁面に展示するということを想定せず、本として出版するいわゆるアーティストブックというやり方もあるのではないかと模索しているところです。
更に本という形としては長年アーティストとして活躍してきた作家の集大成としてのカタログ・レゾネを編纂する、という方法もあります。
ラボ発足当時に計画していた作家のレゾネは、ご遺族の意向により断念せざるを終えませんでしたが、それに懲りずそれにふさわしい作家を探し出し、いつの日か実現したいと考えております。
このようにこれまで九州にはなかった美術活動の拠点足らんことを願う気持ちは、発足当時と変わらず今も持ち続けています。
これからもアーティストとの関係を密にして、福岡から世界へ向けてアートの発信を出来るよう、精進し続けたいと思っております。
ヤマネアートラボ 代表 山根康愛