博多祇園山笠巡行図屏風<福岡市博物館蔵>
博多祇園山笠巡行図屏風(部分)<福岡市博物館蔵>
福岡市博物館リニューアルオープンを記念した特別展。
福岡市で772年にわたって伝えられてきた博多祇園山笠は、福岡を代表する伝統的祭礼であり、郷土の心の宝です。
北部九州には、博多の影響を受けた祭りが100箇所以上でみられ、「ハカタウツシ」という言葉を伝えています。
これは京都や江戸などの都の文化が博多で独自の進化をとげ、北部九州一帯に再び広がっていったことを示す言葉です。
博多がいかに影響力のある都市であったかを証明するものと言えるでしょう。
山笠にはまた、家族の絆を深め、多くの人びとを呼び集め、都市と地域社会をも再生する力があります。
博多の街が波乱に満ちた歴史をくぐり抜け、今も「郷土」として生き続けることができる秘密が、ここにあるのです。
この展覧会では、博多祇園山笠の歴史と、その影響を受けた各地の山笠資料を一堂に会することで、知られざる博多祇園山笠の力を伝え、郷土の魅力を再発見していただきたいと思います。
◇主 催 福岡市博物館、九州朝日放送㈱、西日本新聞社
◇特別協力 博多祇園山笠振興会、博多総鎮守櫛田神社
◇特別協賛 ㈱ふくや
◇協 賛 公益財団法人福岡文化財団
◇協 力 独立行政法人日本芸術文化振興会
◇後 援 福岡県、福岡県教育委員会、福岡市教育委員会、福岡県神社庁 ほか