直方市石炭記念館は、かつて日本の主要石炭産地であった福岡県の筑豊炭田の中心地に立地しています。
明治時代以前から1世紀を超え、筑豊炭田から膨大な量の石炭が掘り出されました。
記録によれば明治時代初期から昭和51年の約100年間に、およそ8億トンもの石炭が掘り出されました。
この石炭が現代の日本の産業発展に尽くした功績ははかり知れないものがあります。
すべての炭鉱が閉山した今日、石炭で代表されるこの筑豊の地に「石炭の歴史」を後世に伝える構想のもとに、石炭協会九州支部が地元直方市と競技し、その結果、明治43年に設けられた直方会議所を利用して石炭記念館を設立することを決定しました。
その後、昭和44年から改築、同46年6月に竣工、同7月、直方市に寄贈、開館しました。
石炭・炭鉱に関する貴重な資料が約3,900点保管され、炭鉱の関係者はもちろん、小学生から大学生、婦人会、老人会、PTA関係、そのほか全国から数多くの人々が来館しています。