十六羅漢像(部分)
十六羅漢像(じゅうろくらかんぞう)部分 山崎朝雲作 大正時代

 
 
 

福岡市博多区の市街に広大な伽藍を構える安国山聖福寺は、鎌倉時代の建久6(1195)年に明庵栄西(みんなんようさい)禅師が開いた日本で最初の禅宗寺院です。

 

山門の勅額「扶桑最初禅窟(ふそうさいしょぜんくつ)」は後鳥羽天皇の宸筆(しんぴつ)と伝え、栄西が中国から伝えた喫茶の文化もここから全国に広まりました。

 

室町時代には幕府の五山十刹に列せられ、中国・朝鮮半島との国際交流に活躍した外交僧を輩出しました。

 

また、江戸時代には「博多の仙厓さん」こと僊厓義梵(せんがいぎぼん)が多くの親しみ深くユーモアあふれる禅画を残したことでも知られています。

 

聖福寺では、平成26(2014)年、栄西禅師の800年大遠諱を迎えます。本展覧会ではこれを記念し、門外不出の名宝を含む寺宝約200点を公開します。