mikiso-201705-九州産業大学 大日方ゼミナール写真展 「AREA→APARTMENT」

 
 
 

三樹荘 | 九州産業大学 大日方ゼミナール写真展 「AREA→APARTMENT」

 
 
 

九州産業大学芸術学部・写真表現コースで 2 年前に発足した大日方ゼミナールは、これまで大学内のスペースを使った展示の経験をたび重ね、メンバー各々が自らの関心のあり どころを確かめ、作品づくりへの手探りを続けてきました。

 

今回ご案内する「AREA → APARTMENT」展(@三樹荘)は、当ゼミが初めて学外へ 飛び出しておこなう展覧会です。

 
 
 

〈タイトルの由来〉

 

・写真を撮ることをとおして、メンバー5名はそれぞれ、自分が生きている地平、取り巻く環境――それぞれのAREA(地区、区域、場所)を見つめ直そうとしている。

 

「私はどこにいるのだろう?」、「どんな世界の広がりに囲まれ、どんな眺めとともに生きているのか?」を探り、確かめようとしている。

 
 

・それぞれが辿り、それぞれの視点で綴った AREA の写真群を、今回のグループ展では一棟のアパートの空間に展示してみよう。

 

ART HUB 三樹荘という、APARTMENT の幾つかの部屋、廊下、庭などに、「私たちはどこにいるのか?」を問う写真たちを交差させてみよう。

 

以上の趣旨、ねらいを籠めて、今回のタイトルを「AREA → APARTMENT」としました。

 
 
 

〈メンバー紹介〉

 

■ 久我颯(KUGA HAYATE)
九州産業大学芸術学部写真映像学科4年
自然と都市をフィールドワークする撮影を続ける。
2016年秋のゼミ展では、パノラマで糸島地方を撮影、ロール紙にプリントした「伊都の景色」シリーズを発表。

 
 

■ 中野風太(NAKANO FUTA)
九州産業大学芸術学部写真映像学科4年
博多区諸岡地区を中心に、都市生活の昼・夜のディテールを撮り続ける。
2017年2月のゼミ展で発表した「Nostalgia(ノスタルジア)」シリーズを掘り下げつつある。

 
 

■ 玉ノ井碧唯(TAMANOI AOI)
九州産業大学芸術学部写真映像学科4年
歩く人の姿にさまざまな兆しや気配を読みとるストリートスナップ作品、複数の写真をミックスして意識下にうごめくものを掴まえようとするコラージュ作品を手がける。

 
 

■ 根石桜(NEISHI SAKURA)
九州産業大学芸術学部写真映像学科4年
トワイライト(薄明)の時間帯にのみキャッチできる街やモノのささやきを捉え、静物を撮り、バンドのライブ演奏を撮る。故郷である広島をフィールドとする撮影を手探り中。

 
 

■ 山口巧(YAMAGUCHI TAKUMI)
九州産業大学大学院芸術研究科1年
川が海に注ぐ河口部の、淡水と海水が入り混じるエリアを「汽水域」と呼ぶ。この言葉をタイトルに選び、路上を行く人の後ろ姿、その先へ続く風景のスナップからなる作品を発表。

 
 
 

□ 大日方欣一(OBINATA KINICHI)
2015年春、九州産業大学芸術学部へ赴任。福岡暮らし3年目に入る。写真史を専攻。
近著に『今井祝雄 タイムコレクション』(水声社)、『榎倉康二〈予兆〉』(東京パブリッシング ハウス)、『大辻清司フィルムアーカイブ―舞台芸術篇』(武蔵野美術大学)
など。