◆ 近現代美術 5月14日(火)~6月30日(日)
『太田コレクション展』 (日本画工芸室)
福岡市出身の実業家・五代太田清蔵が収集し、当館に寄贈した「太田コレクション」を紹介します。
五代太田清蔵(本名新吉)は、修猷館では絵画同好会「パレット会」に所属して児島善三郎らと肩を並べ、画家になることを夢見たという一面を持つコレクターでした。
そのコレクションは慎重に集められたことで知られ、ひとつひとつが質の高いものです。
『〈物〉と〈絵画〉の相克―菊畑茂久馬《ルーレット》とその時代』 (小作品室)
当館では、福岡在住の画家、菊畑茂久馬の作品《ルーレット》を昨年度に収蔵しました。
本作品は、1964年の発表以来行方不明になっていましたが、この度アメリカで発見され、約50年ぶりに「帰国」。
本作を中心に、1960年代美術の一断面を明らかにします。
『草間彌生 幻影の彼方』 (企画展示室)
「地上の楽園シャングリラは幻影の彼方にあるという。」
― 1999年福岡にて初発表された草間彌生(1929年生まれ)のインスタレーション「幻影の彼方」。
このたび福岡市美術館に一部寄託された本シリーズの作品を、当館所蔵品とともにご紹介します。
まばゆい輝きに満ちた草間彌生ワールドをお楽しみください。
◆ 古美術 5月28日(火)~6月30日(日)
『青磁の美』 (古美術企画展示室)
森田コレクションの中国陶磁と、本多コレクションの東南アジア陶磁の中から、青磁にスポットを当てて展示します。
戦国~漢時代の灰釉陶、古越磁、龍泉窯、耀州窯といった中国青磁と、それらの影響を受けて作られたタイ、ベトナムの青磁を紹介。
『新収蔵品展』 (古美術企画展示室)
平成24年度に福岡市美術館へ新たに収蔵された古美術資料をお披露目します。
広東漆器、インド更紗、そして川村コレクション第5次寄贈となるチベット、中国の(せんぶつ)資料など。
『松永コレクション名品展』 (松永記念館室)
当館所蔵の松永耳庵コレクションから、陶磁器、金工品、漆工品を中心に約15点を展示します(会期中、一部展示替えあり)。