FUCA BASE | FUCA EXHIBITION vol.10 『メメント・モリ』
「死を想え」
死、それは終焉でもあるが、始まりでもある。
あらゆるものの はじまり と おわり
2012年に福岡から世界的に活躍するアーティストやクリエイターを生み出すことを目的に設立されたアートコミュニティ、FUCA (Fukuoka Urban Community of Art)も2017年3月をもってその幕を下ろす。
FUCAの5年間の軌跡の最終地点、第5期メンバー4人による4つの死(ラスト)のかたち。
それは春の芽の息吹にも似た新たな生(出発)のかたち。フラワー、アクリル画、水彩画、言葉がそれぞれの感度と熱量で生と死を越境していく。
<< FUCA 5th incubation artists>>
◇ しもむらゆか / YUKA SHIMOMURA
福岡の劇団FOURTEEN PLUSに所属。女優でありながら絵描きとしても活動中。
主に水彩を得意とし、優しく透明感のある絵が特徴。
2015年より、博多阪急での展示や企画展に参加。絵本の制作も行う。
◇ 平野 幹 / KAN HIRANO
2007年よりアクリル画を中心に作品を発表する。ライブペイントで国内150本以上をツアー。2011年、国外での活動を開始。サンフランシスコ、ソウル、香港、マカオ、台湾、ミュンヘン、バルセロナ等でも活動。2014年にはルーブル美術館EXPOに参加。各地で壁画制作、イラストを提供。近年は「100万人アート」の名義でも活動。2015年、アジアとアジアをつなぐプロジェクト「WAN」を開始。130年の歴史を誇るアメリカのペイントブランド「ベンジャミンムーアペイント」のサポートも受ける
◇ KYOKO IWAO
Flower&Plants Artist
1984年 熊本県生まれ。
学生時代より生物工学を学ぶ傍ら、生花(フラワーアレンジメント)の世界に興味を持つ。
2010年 福岡市にて生花店、ブライダルフラワーに4年間携わる。切花をメインに植物に触れる中で見えてきた、儚さや生命力を表現し、植物の存在価値を高めたいと考える。生花、プランツ、ドライフラワー、プリザーブドフラワー等 植物全般を使用したインスタレーションで植物の神秘性に迫る。
◇ 吉津京平 / KYOUHEI YOSHIZU
福岡大学・北九州市立大学非常勤講師。専門は文学(テーマは清潔願望・排泄)。2016年から言葉に対する追求をアートの世界まで拡大。比喩表現に関する映像制作の他、創作した物語をインスタレーションと組み合わせることで体感する新しい読書の形を提案。「ひとつの展示会でひとつの短編小説の中へ」
2017年1月 2人展「便器とサラリーマン」が単独では初の個展。