Artas Gallery|レベッカ・ホワイト 個展 「キャンバシング・コンポネンツ」
この度、Artas Galleryにて2021年4月2日(金)より4月11日(日)まで、
Rebecca J White (レベッカ ホワイト)個展「Canvassing Components」を開催致します。
現在長崎を拠点に電子技師をしながら作家活動を続けているレベッカ氏は、
わたしたちが普段無意識の中で目にしている日常風景の中に、今の日本を象徴するかのようなシステマティックな社会構造を電子回路基板として作品に潜り込ませ、誰しもが懐かしさを覚える日本の牧歌的風景と現代社会の設計図とも言える相反するデザインを融合させた絵画作品を創り出しています。
電子技師としての職業的な専門知識や経験を作品に落とし込むというレベッカ氏にしか生み出せない表現方法を、本展示のタイトル『Canvassing Components』が表す通り、キャンバスに描かれる風景・静物画に緻密且つ大胆に配置することにより、視界に映し出される『components=部品』の内側には綿密に構成されたシステムが存在し、結果的にそのものの本質をじっくり探求する、或いは想像をかき立てるきっかけを与えてくれます。
刻一刻と目まぐるしく変化し続ける現代社会を、レベッカ氏の作品を通して俯瞰的に考察する事で、
我々が生きている社会とは何か、自身の視界に広がる景色に潜む本質的構造とは何かを突きつけられている気がしてなりません。
本展示にて、彼女がキャンバスに描き出す日常に潜む本質を見極めて頂けたら幸いです。
2021.04.01
Artas Gallery
アートディレクター
峰松宏徳
展覧会によせて
本展示の英題タイトル『Canvassing Components』から、2つの意味が連想されます。
動詞としての『to canvass』は、じっくり考察する、或いは厳重に調べるという意味を表し、同時に絵の材料としての『canvass(名詞:キャンバス布)』という意味としても捉えることができます。
また、それに続く「components」とは部品(構成)を意味し、回路基板などの電子部品を指すことがあります。
『Canvassing Components』という名は、隠喩的でもありながら、ありのままでもあり、且つ想像上のシステム(構造)を表現しようとする目的においては、本展示作品に相応しいタイトルだと思っています。
本展示におけるそのような『システム』を表す大部分においては、自身の日本というものに対する認識から着想を得て描くことが出来ていると思います。
また、電子技師としての専門的経験も作品に多大な影響を及ぼしていることもご覧いただけるかと思います。
Rebecca J White
イベント名 :レベッカ・ホワイト 個展 「キャンバシング・コンポネンツ」
開催場所 :ARTAS GALLERY
開催地住所:福岡県福岡市博多区店屋町4-8-205 (地図はこちら)
開催日:2021-4-2(金) ~ 2021-4-11(日)
お問い合わせ:TEL: 092-287-5599 (プラスフクオカを見たとお伝え下さい)
利用時間:11:00~19:00
お休み:月・火
料金:観覧無料