EUREKA | 木浦奈津子展「表面をなぞる」
EUREKAでは、5月21日(土)より、木浦奈津子による個展「表面をなぞる」を開催いたします。
日常の中で目にする何気ない風景を見たままに、できるだけ自分の痕跡をとどめず描く木浦奈津子。
散歩やドライブの途中に気になる景色を写真におさめ、それをもとにドローイングをし、油絵具でキャンバ
スに描いていきます。それは景色を見た時の第一印象を抽出し、改めて絵画に再現する試みです。
匿名性のある風景と私たちが見る風景は、それぞれのひとの記憶にあるどこかの風景と繋がり、私達の住む
世界の在り方を想像させてくれるでしょう。
本展では、大作を中心とした新作油絵を展示いたします。どうぞご高覧ください。
「私にとって日々過ぎ去っていく日常を素直に形に残すことは難しい。
記憶はあいまいに形を変えていくし、写真はすべてを均一化してしまう。
景色の表面をすくいとるように描くことで、その時受けた印象をフラットに切り取れるのではないか。
それを絵画として構成することに面白さを感じている。」 (木浦奈津子)
木浦奈津子(KIURA Natsuko)
1985年 鹿児島県生まれ
2010年 尾道市立大学大学院美術研究科油画専攻修了
2022年 VOCA 展2022 現代美術の展望(上野の森美術館/東京)
個展「目の前をよぎる」(Takashi Somemiya Gallery/東京)
2021年個展「うみとこうえんと、」(鹿児島市立美術館/鹿児島)
生きる私が表すことは。鹿児島ゆかりの現代作家展(長島美術館/鹿児島)
2019年 個展「遠くをみる」( EUREKA/福岡)
第45回鹿児島市春の新人賞受賞
2018年 Local Prospects 4 この隔たりを (三菱地所アルティアム/福岡)
2015年 個展「過ゆく景色」(トーキョーワンダーサイト渋谷/東京)
2014年 トーキョーワンターウォール 丸山直文賞受賞 (東京都現代美術館)