中国を旅した禅僧の足跡


 
 

knm-201405-中国を旅した禅僧の足跡

 
 
 

日中の文化交流を端的に示す書跡の一つの柱に、墨蹟(禅僧の書)があります。

 

鎌倉時代から南北朝時代にかけて、新たな仏教を大陸の禅に見出そうと、高名な禅僧の下で修行するため、多くの日本僧が海を渡りました。

 

本場の厳しい指導と、それに応える修行者の研鑽により、宋・元時代の禅とその風土は日本に移植され、茶道をはじめとする、その後の日本文化の精神的な源泉の一つとなりました。

 
 

こうした日本僧の一人に、無夢一清(1294~1368)がいます。

 

元に滞在すること30年と長く、多くの師友と交流をもちました。

 

それを証するかのように、無夢のために書き贈られた文章や詩、すなわち墨蹟が9通伝存し、入元中の足跡と交流を今に伝えます。

 

こうした墨蹟は、彼の禅僧としての成長、精神的境地の深まりを物語るものです。

 

ちなみに、一人の日本僧に与えられた現存する墨蹟数として、9通は突出した多さであり、無夢一清の修行の歩みを特色づけています。

 
 

帰国後は、京都・東福寺の第30世住職をつとめましたが、師の玉渓慧?ゆかりの備中(岡山県)・宝福寺の基礎を築くことに専念しました。

 

中央で禅僧のエリートとして活躍するよりも、一地方に禅を根付かせようとする生き方を選んだようです。

 
 

ところで、無夢一清は、関連する遺品が大変少ないこともあり、今まで顧みられる機会が少なかった禅僧です。

 

無夢一清にかんする初の展覧会である本展を契機として、あらためて歴史上の人物として銘記いただければ幸いです。

 
 
 

主催: 九州国立博物館
後援: 大本山東福寺・臨済宗東福寺派、公益財団法人 禅文化研究所

 
 
 

□ 関連イベント
ミュージアムトーク
日時: 平成26年6月3日(火)
15時00分から30分程度
会場: 九州国立博物館 関連第11室
聴講料: 無料(ただし文化交流展の観覧料は必要)

 
 

イベント名
 中国を旅した禅僧の足跡
開催場所
 九州国立博物館 (4階 文化交流展示室)
開催地住所
 福岡県太宰府市石坂4-7-2 (地図はこちら)
開催日
 (木) ~ (木)
お問い合わせ
 TEL: 050-5542-8600(NTTハローダイヤル午前8時?午後10時)
利用時間
 9:30~17:00(入館は16:30まで)
お休み
 月曜日
料金
 一般:430円(220円) 大学生:130円(70円) 高校生以下・18歳未満および満70歳以上の方は無料
※( )内は20名以上の団体料金です
※特別展は別料金です
※特別展開催期間中は特別展の半券でもご覧いただけます。
※障がい者等とその介護者1名は無料です。展示室入口にて、障害者手帳等をご提示ください。
※高校生以下・18歳未満および満70歳以上の方は、展示室入口にて年齢が分かるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証等)をご提示ください。
※キャンパスメンバーズの方は団体料金でご入場いただけます。券売所にて学生証、教職員証等をご提示ください。
公式WEB
 http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_pre118.html
備考