knm-201710-特別展「新・桃山展-大航海時代の日本美術」

 
 
 

本展覧会は、倭寇わこうの船で来日したポルトガル人が鉄砲を伝えた1543年(または1542年)から、徳川幕府がキリスト教を禁じ、貿易統制を布しいて「鎖国」を完成させた1639年までの約百年間に焦点を当て、「文化交流」という視点からこの激動の時代の美術を改めて見つめなおすものです。

 
 

この時期、世界に目を向ければ、大航海時代の先駆をつとめたポルトガルとスペインがアジアに到達して交易と宣教を推し進め、それに追尾する形でオランダやイギリスも東方貿易に参入しました。

 

このころ日本国内は、戦国大名が割拠する室町時代末期から、統一政権が誕生する江戸時代初期にあたり、その間、長い交流の歴史を持つ中国や朝鮮のほか、東南アジアの各地域やヨーロッパとの交渉が積極的に行なわれました。

 
 

本展覧会では、目まぐるしく変化する時勢と、人、モノの往来に対して異なる外交政策をとった三人の天下人- 織田信長、豊臣秀吉そして徳川家康 – を各章の案内役にすえ、彼らの時代を彩いろどった名宝を、対外交流という観点から新たに見直します。

 
 

またエピローグでは、大航海時代に日本の屏風絵が数多く海を渡ったことに注目します。

 

当時、日本から輸出された作例は、残念ながら現存しません。

 

しかし、かつてスペイン領メキシコやポルトガル人居留地のマカオでは、日本からの輸出品にならい、油彩画の屏風ビオンボが制作されたと言われます。

 

このたび、国外コレクションに収められた貴重な屏風ビオンボを日本で初めて公開し、近世初期に日本絵画が海外の美術に与えた影響の軌跡をご覧いただきます。

 
 
 
 

○主  催: 九州国立博物館・福岡県、西日本新聞社、TNCテレビ西日本
○共  催: (公財)九州国立博物館振興財団
○特別協賛: 積水ハウス
○協  賛: YKKAP、ふくおかフィナンシャルグループ
○助  成: (公財)福岡文化財団
○特別協力: 太宰府天満宮
○協  力: 京都市、国際ソロプチミスト太宰府
○後  援: 佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県、九州・沖縄各県教育委員会、福岡市、福岡市教育委員会、北九州市、北九州市教育委員会、太宰府市、太宰府市教育委員会、サガテレビ、テレビ長崎、テレビ熊本、テレビ大分、西日本リビング新聞社、FM FUKUOKA、cross fm、LOVE FM、西日本鉄道、九州旅客鉃道、日本自動車連盟福岡支部、NEXCO西日本九州支社、福岡県タクシー協会、福岡市タクシー協会、福岡商工会議所、太宰府市商工会、太宰府観光協会、日本旅行業協会、西日本文化サークル連合、西日本新聞TNC文化サークル

 
 
 

□ 関連イベント
 

◇ 記念講演会
国指定重要無形民俗文化財 幸若舞「敦盛」披露
「人間五十年〜」で知られ、信長が舞ったとされる幸若舞の「敦盛」を九博で上演!

日時:平成29年10月14日(土)17時30分〜
会場:九州国立博物館1階 ミュージアムホール
定員:先着280名(事前申込不要/先着順)
入場料:無料 *本展観覧券もしくは半券の提示が必要です。
出演:幸若舞保存会(福岡県みやま市)

 
 

◇ トークセッション:要事前申し込み
直木賞作家 安部龍太郎氏 講演会「天下人と大航海時代」
「戦国時代は日本が初めてヨーロッパと出会ったグローバル化の時代である。
そのためにどんな変化や問題が起こり、信長、秀吉、家康ら天下人はどう対応 しようとしたのか。新たな視点で話をさせていただきたい」(安部氏からのメッセージ)

日時:平成29年10月15日(日)13時30分〜15時00分
講師:直木賞作家 安部龍太郎氏
会場:九州国立博物館1階 ミュージアムホール
定員:先着280名(要事前申込)
申込締切:9月22日(金)必着
入場料:無料 *聴講券の提出と本展観覧券もしくは半券の提示が必要です。
要事前申し込み:申し込み方法は下記

 
 

◇リレー講座
「大航海時代の世界と日本」

会場:九州国立博物館1階ミュージアムホール
定員:280名(事前申込不要、当日受付)
料金:無料 *本展観覧券もしくは半券の提示が必要です。

【第1回】
日時:平成29年10月21日(土)14時00分〜15時30分
講師:鷲頭 桂(九州国立博物館主任研究員)「南蛮美術とビオンボ」、酒井田千明(九州国立博物館研究員)「陶磁器に見る文化交流 – 大航海時代がもたらしたもの」

【第2回】
日時:平成29年10月28日(土)14時00分〜15時30分
講師:松浦晃佑(九州国立博物館研究員)「諸史料に見る『安土城図屏風』」、伊藤嘉章(九州国立博物館副館長)「桃山の茶陶 – 茶碗を中心に – 」

 
 

◇ 「黄金の茶室」特別展示
秀吉の美の極致、豪華絢爛な 「黄金の茶室」(復元品・京都市蔵)が九博に登場!

展示期間:平成29年10月13日(金)~ 11月26日(日)
会場:九州国立博物館1階エントランスホール

 
 
 

※ 安部龍太郎氏 講演会の応募方法:往復はがきに、郵便番号、住所、全員の氏名(ふりがな)、電話番号、参加人数(1通につき最大2名まで受 付可)を明記のうえ、下記宛にお申込みください。

宛先:

〒810-0001 福岡市中央区天神1-4-1
西日本新聞イベントサービス内「新・桃山展」係
*往信用裏面/上記必要事項をご記入ください。返信用表面/郵便番号、住所、氏名をご記入ください。
*2名でご応募される場合は、それぞれの氏名 を明記してください。
*応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
*当選者の発表は聴講券の発送をもってかえさせていただきます。
*ご応募の際 にいただいた個人情報は、本イベントの連絡にのみ使用させていただきます。
*6月1日に往復はがきの料金が104円から124円に引き上げられました。 旧料金の往復はがき(計104円額面)を投函される場合、往信用・返信用はがきそれぞれに10円分の切手を追加で貼り付けてください。
お問い合わせ:西日本新聞イベントサービス内 「新・桃山展」係 092–711–5491(平日9時30分〜17時30分)