絵双六は、マス目が描かれた紙の盤に、サイコロの目の数だけコマを進めて遊ぶボードゲームの一種です。

 
 

日本では、江戸時代に木版技術の進歩によって発達し、やがて明治時代になると雑誌の新年号の付録として定番化しました。
そのテーマも教育、旅行、スポーツなど当時の流行や世相を反映したさまざまなものがみられます。

 
 

本展覧会では、明治~昭和時代の絵双六から特に女性に関するものを選び、当時の化粧道具やおしゃれ小物とともに展示します。
これらの絵双六や道具から、近代の女性たちのライフスタイルや価値観、美意識などを垣間見ることができるでしょう。

 
 

また今回は明治時代の上流階級の婚礼化粧道具一式と、旧小倉市長の娘で、日本のミスコン優勝者第一号とされる末弘ヒロ子の写真が掲載された美人コンクールの写真集『日本美人帖』も特別展示します。

 
 

西洋からの新しい価値観を受け入れながら、おしゃれを楽しみ、生き生きと暮らした近代の女性たちに思いを馳せていただければ幸いです。