九州国立博物館_徳川家の至宝

 
 
 

尾張徳川家は、徳川家康の九男・義直(1600-1650)を初代とする御三家筆頭の名門大名で、名古屋城を居城とし、江戸時代を通じて徳川将軍家に次ぐ家格を誇っていました。

 

大名家は家の歴史・格式を示すために数々の道具を備え、それらは大きく表道具と奥道具に分けられていました。

 

表道具とは、大名の禄高や家格に応じて備えておくべき武具類と、公的な場で用いられる道具類、奥道具は、藩主やその家族たちがプライベートな場で使った道具類です。

 

本展では、徳川美術館(愛知県名古屋市)が所蔵する尾張徳川家ゆかりの道具類のうち、太刀や鉄砲などの武具類、茶の湯・香・能などの道具類、和歌や絵画・楽器など教養に関わる品々など、大名家の歴史と格式を示す約230件の名品をご紹介します。

 
国宝「源氏物語絵巻」は12世紀前半に当時の宮廷を中心に制作された現存最古の物語絵巻です。
 
また、国宝「初音の調度」は、徳川三代将軍家光の長女千代姫が、尾張徳川家二代光友に嫁した際に持参した婚礼調度です。
 
いずれも徳川美術館が誇る日本美術史上の最高傑作。
 
期間限定で特別公開いたします。